虫歯は人から人にうつる感染症です。
「キスで虫歯がうつる」という話を聞いたことがあるかもしれません。実は虫歯菌であるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。しかし、最初の歯が生え始める生後6ヶ月前後から感染し始めます。
ほとんどの場合、赤ちゃんに虫歯菌が感染するのは周りの大人たちからです。例えば以下のことが考えられます。
・キスをする
・固いものを噛み砕いてから食べさせる
・お箸やスプーンを大人と共有する
・熱い食べ物を息をかけて冷ましてあげる
虫歯菌は唾液を通して感染します。
虫歯菌の感染を完全に防ぐことはできません。しかし、感染時期を遅らせることはできます。まずは周りの大人たちのお口を、清潔な状態に保ちましょう。毎日丁寧に歯を磨いたり、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。またスプーンなどは大人と共有しないようにしましょう。過敏になりすぎる必要はありませんが、感染を遅らせるために意識してみてください。